緩和ケア

緩和ケアについて

緩和ケア病棟では、主にがんと診断された患者様とそのご家族を対象に、病気がもとで起きる心や体の苦痛の緩和を行っていきます。一般病棟との大きな違いは、“病気を治すための積極的な治療をしない”ということです。ただ、何もしないというわけではなく、“苦痛の緩和のための治療は行う”ため、お薬の調整や点滴、放射線治療などは行っています。患者様の痛みや辛さは人それぞれ違います。また、ご家族をはじめ患者様を支える方々も患者様とは違った辛さを感じていることと思います。みなさんが当院で少しでも安心して穏やかに過ごしていただけるよう、医師や看護師、医療ソーシャルワーカー・薬剤師・リハビリスタッフ・栄養士らがチームで患者様やご家族のケアに当たっています。これからの時間をどう過ごしたいと思っているのか、今感じている痛みや辛さはどのようなものか、みなさんのお話をお聴きし、一緒に考えていきます。

緩和ケア病棟について

当院の緩和ケア病棟は、東棟・西棟にそれぞれ1病棟ずつあります(東棟:30床、西棟:28床)。病室は、個室・多床室(2床室、4床室)があります。基本的には病棟の指定はできませんので、ご了承ください。病室以外に、デイルーム・家族室があります。家族室の利用を希望される際は病棟スタッフまでご相談ください。  

よくあるご質問

Q.当院に転院するためにはどのような手続きが必要ですか?
A.まずは、今かかっている病院に転院の意向がある旨をお伝えし、ご相談ください。そちらの病院と当院の地域連携室で転院の調整をいたします。その方の状況に合わせ、一度緩和ケア外来を受診していただくか、外来を経由せず転院していただくか相談していきます。

Q.緩和ケア病棟にはすぐ入院できますか?
A.まずは、一般病棟に入院していただきます。一般病棟でも緩和ケアは行っておりますので、そこで症状緩和を行いながら緩和ケア病棟のご案内があるまで待機していただくことになります。待機期間はそのときの状況によって異なりますので、お問い合わせいただいても正確な期間はお答えできない場合もあります。

Q.緩和ケア病棟に入院しても退院できますか?
A.退院は可能です。残された時間をどこでどのように過ごしたいかは、人それぞれ違うと思います。もし、自宅で過ごしたいとご希望された場合は、必要なサービス(訪問診療、訪問看護、介護保険サービスなど)を調整し、ご自宅で安心して療養できるよう準備をしていきます。また、病状が安定している場合は、緩和ケア病棟であっても長期間入院することができないため、退院のご相談をさせていただく場合があります。療養先の検討が必要な際は、医療ソーシャルワーカーがご相談に乗っていきます。

Q.入院費はどのくらいかかりますか?
A.一般病棟も緩和ケア病棟も医療費の請求金額に差はありません。個室に入院された場合は、別途個室料金がかかります(1日当たり3,300円~8,800円までの個室をご用意しております。)。

Q.面会・付き添いは可能ですか?
A.面会・付き添いは可能です。個室であれば、患者様と同じお部屋でお休みいただくことも可能です(病室に簡易ベッドをご用意いたします。寝具類ご利用の場合は、別途料金がかかりますのでご了承ください。)。緩和ケア病棟には、家族室もご用意しておりますので、ご利用の際は各病棟スタッフにご相談ください。また、ペットとの面会をご希望の場合、個室であれば面会は可能ですので、事前に各病棟スタッフまでご連絡ください(多床室に入院中でペットとの面会を希望される場合は、事前に各病棟スタッフにご相談ください)。
※現在、コロナウィルスの影響により、面会を制限しております。詳細は「面会について」に記載されている内容をご参照ください。

Q.食事の持ち込みは可能ですか?飲酒や喫煙は可能ですか?
A.主治医の許可があれば、持ち込みは可能です。お体の状態により、飲食が難しい場合もありますので、事前に病棟スタッフにご確認ください。院内(病棟敷地内を含む)は禁煙となっております。飲酒につきましては、主治医の判断が必要なため、ご希望の際は事前に各病棟スタッフにご相談ください。

パリアティブ・ケア・ユニット(緩和ケア病棟)
 東札幌病院のチームアプローチによる緩和ケア